きんもくせいのにほい

もう散ってしまったのだけれどキンモクセイの匂いがただよう季節だ。
キンモクセイの匂いに包まれた風は不思議と僕の心の琴線をうまく刺激してくれる。


きもちのよい風。


江口寿史が書いた短編に「岡本綾」というのがあるのだけれど
その作品にもキンモクセイの匂いが出てくる。


その匂いは「世界の終わり」を暗示していて、少し切ない余韻を残してくれる。


僕の20代最後の秋は終わろうとしている。


ある意味キンモクセイが「世界の終わり」を暗示している。


冬はもう近い。