そう言えば、


ハチミツとクローバー」を見ていると、どうしても「動物のお医者さん」を思い出さずにはいられない。


いや、単純に言えば「学校を舞台にした人間関係のユートピアを描いている」というくくりを入れられる。
動物のお医者さん」はほぼ恋愛関係が0な漫画なので、ユートピア度は高い。

漆原教授は60前のおじちゃんなのだが、ある意味主役級だ。
対して、「ハチミツとクローバー」の場合、主役級の60前のおじちゃんが出てこない。
大人と言えば、しゅうちゃん(花本先生)くらいか・・・


そして何より、一番の違いは「ハチミツとクローバー」 は 「恋愛」 入りだというところだろう


ユートピア系の場合、人間関係を壊す恋愛は御法度なんだけど、
ハチミツとクローバー」は恋愛まんさい!のせいで人間関係が複雑になっている。


とは言いつつ、恋愛関係ありでも何となくみんな「仲間」としてうまくつきあえちゃっているところが、
新しいんだろうな。


大概の漫画は恋愛関係というと人間関係壊れまくりの状態になるのと比べると、
ハチミツとクローバー」の場合、なるべくユートピア維持の方向にベクトルが向いている気がする。


どうやら、「ハチミツとクローバー」が受けている原因は、人間関係のユートピアもモデルとなりうるものを
作品内に内包しているところと言えるのかもしれない。


動物のお医者さん」は80年代の人間関係のユートピアモデルを描いていたけど、
恋愛厳禁、

ハチミツとクローバー」は2000年代の人間関係のユートピアモデルを描いているけど
恋愛OK。


すごく当たり前の結論で恐縮なんだけど、やっぱり、時代って変わってるんだな。うん。