村上春樹は29歳のある日、神宮球場の外野席の芝生で寝ころんで観戦していたときに小説を書こうと思い立ったそうだ。

さて、29歳も残り半年を切ってしまって
そろそろ自分の身の振り方をきちんと考えたほうが良いなと
ふと、会社でコードを書いているときに思ってしまった。

僕もネタでよく書くのだけれど、30歳成人説というのがあって
20歳で成人するのではなく、30歳でやっと成人するという考え方だ。

20歳で大人と言われてもピンと来ないのだけれど、30歳で大人だと言われると、「ああ、それはそうだな」としっくりくる。

しっくりとくる自分の身の振り方は何か、大人になるとは何かをあと半年かけて考えたいと思っている。

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「おまえ、今までなにしてたの!?」
とこの間社内の人間と話していたに言われたのだが、
本当にそうだなとも思う。

ただ、「お前なにしてた」の何の部分はおそらく、
同世代の平均的な人間が獲得しうる行動原理やスキルセットなどを指しているのだろうけど、
僕に関して言えば、その「何か」がばっさり抜け落ちていることをよく感じる。

まぁ、抜け落ちている人間に「何をしてたの」
という人は呆れて(あるいは、恣意的な意味をこめて)
言ってくれたのだろうけど、

その「何か」に対して「何らかの」価値を見いだせないから、
僕は「何も」して来なかったとも感じている。