久しぶりに永遠という言葉を実感した

人間の記憶なんていい加減なものだ。ある日、会社帰りの満員電車で
疲れたサラリーマン(僕もそうだ)が口を開けて寝ていただけなのだ。
そして、その口の開け方がまるで死人のようで、
それで、ダイビングした友人を思い出したのだ。

死んだ友人を思い出した瞬間にふと僕は永遠を感じてしまった。
もちろん、死というある種の終わりとその後に続くその人の不在は
永遠に続く。おそらく、不在間、存在の消滅に僕は「永遠」を感じるのだと思う。

それにしても、まさか満員電車の中で誰が僕が永遠を感じていると思うだろうか。

僕もやはり、疲れたサラリーマンにしか見えないのだろうから。