高校の校庭に立つ

つい先日、自分の母校のグラウンドに立つ機会があった。
切迫感しかないと書いたけど、意外とグラウンドの風景を見て、
当時の切迫感や焦燥感や、悲しみ、喜びが自分の体の内側からゆっくりわき上がって
来るのを感じた。

人はそれを懐かしさというのだろうけど、懐かしさに苦みが加わるとやはり、
それは単なる懐かしさとは違う気がする。

ただ、思い出になってしまった瞬間に、もう”それ”は存在してしまうし、
そして、あのとき感じた切迫感や焦燥感は戻ってこないことに僕は気がつく。

今日、会社帰り、「この風景だっていつかは思い出に変わってしまうんだ」
と思った瞬間に、いつもと変わらぬ目の前の風景が妙にいとおしいものに思えてきてしまう。

・・・ということを思わず思ってしまうくらい「雲の向こう、約束の場所」の風景は力がある。

是非、試しに見てみることをおすすめします。