そう言えば、

「ハチミツとクローバー」を見ていると、どうしても「動物のお医者さん」を思い出さずにはいられない。 いや、単純に言えば「学校を舞台にした人間関係のユートピアを描いている」というくくりを入れられる。 「動物のお医者さん」はほぼ恋愛関係が0な漫画な…

ハチミツとクローバー

今更ながら、アニメーション版を見る。 1クール目のオープニングが非常に秀逸(2クール目からのオープニングもすごく好きだけど)。 野田凪のセンスが光っている。 今更ながら、野田凪の説明をする必要はないと思うけど、一応。 詳しくは、 を参照なんだけど、…

村上春樹 東京奇譚集

雑誌の原稿を書く合間に、昨日買ってきた東京奇譚集を読んでいる。 いつも通り一つの短編を読み終わるたびに「しん」とした重みを心の奥に感じる。 記事を少し書いては、奇譚集を読み、また書いては読む。という繰り返し。 このように、20分〜30分原稿を書く…

原稿を書く

ひとまず、原稿を書きおわす。 今回もかなりきつかった。 というか、いそがしすぎて平日に書く時間が本当にない。 いや、本当に。 大体、1時間でも原稿書いてたら寝る時間が3時になるっちゅーねん。 せめて5時間くらいは睡眠時間がほしいです。明日朝、推敲…

多分待っているんだと思う

静かな海の底で静かにキーボードを叩く。 僕は何かを待っていて、水面にうつる光の残像を小さく指先でなぞって待つ。 僕は何かを待っているんだと思う。 静かに。

会ったからといって

何がかわるということでもなく、ただ会って その人が本当にいたことを確認したいだけなんだろう。 いたということが重要なんだと思う。そんなことを夏の夜にふと思うのだ。

たぶん、会いたいんだと思う

会うこともなくなった人や、 会っても関係性を二度とやり直すこともできなくなった人に 無性に会いたくなるときがある。

知人が亡くなるたびにこうして記録(らしきもの)をつける

友人や知人、親類が亡くなるたびになにかしら記録をつけてきた。 今回はどうにも自分の中での心の収まりが悪い。この世界に生きている意味の一つに 「人と出会うこと」 が入ると思っている僕は、時々つるされる蜘蛛の糸のような 人々どうしの緩やかなつなが…

3つの関係性

ひとまず自分がここ数ヶ月を職場として過ごす場所の近くだということ その職場で一緒に働く人が(脱線した)電車の1本前に乗り合わせたこと 知り合いが脱線した電車に乗っていて亡くなったこと 知り合いといえば非常に語弊がある。 向こうは僕を(おそらく)知…

無意識な関係性

とでも言えばいいのだろうか。 それに気がついた。東京の片隅の職場で脱線事故の話を聞く。うかつといえば、うかつなのだがそのときはまったく自分とは 無関係なできごとだと思っていた。

恣意性

美しい(この言葉はあまり好きじゃないけれど)とかんじる恣意性は、嫌悪のしゅうせきで構成されているというけれど、「好き」という言葉自体の裏に、 いっしゅの背反性があるのかもしれないと思ったりおもわなかったり。と、 「あたしのことがそんなに好きな…

ここは春の匂いがしないところだ

春の「すんっ」とした匂いをかぐ喜びを味わうために1年、また1年と過ごしている。 夜の阿武隈側沿いを歩きながらかぐ春の匂いは最上だった。ひとまずの時間的制約が切れることを思いつつ楽しむ春の匂いが 今となっては限りなく懐かしい。東京という場所は肌…

高校の校庭に立つ

つい先日、自分の母校のグラウンドに立つ機会があった。 切迫感しかないと書いたけど、意外とグラウンドの風景を見て、 当時の切迫感や焦燥感や、悲しみ、喜びが自分の体の内側からゆっくりわき上がって 来るのを感じた。人はそれを懐かしさというのだろうけ…

新海誠「雲の向こう、約束の場所」を観る

この「雲の向こう、約束の場所」はいくつかのコアな映画館で上映された。 映画館で見ようと渋谷のシネマライズまで行ったのだが、 チケットを買う直前で急に見る気を失い、そのまま渋谷界隈を徘徊した覚えがある。本編の方の感想は映画やDVDを見た人がたくさ…

2004年は、観測史上平均気温がもっとも高かった年だそうだ。

夏も暑かった。 うざいくらい暑かった。 死ぬほど暑かった。 もういやっていうほど暑かった。おかげで、あせもができる。かゆい。冷房と天然暖房(少々設定温度高すぎ)の間で行き来する間に体が疲れる。 なぜ、疲れるかと言えば温度差が38度と28度で10度違え…

外を見ると、雪が音もなく降っている。

隣の老人ホームの屋上を見るとすでに積もりかけている。 寮のトイレで後輩に会うと、実家に帰らないのかと聞かれる。 「ああ、帰るよ」 と答えると、 「早く帰らないと、新幹線止まりますよ」 と言われる。ああ、それもそうだ。吹雪の中、最寄り駅へ。 歩い…

僕が予備校生だったのが、1995年だったから、

もう10年が経とうとしている。 年齢を経ることの良さは、 時間のスパンが10年単位になっていくことかもしれない。20年、30年、積み重ねていくために10年は一つの単位にはなるんだと思う。 ただし、人間は100年を単位にすることはできない。 多分、100年単位…

仕事納め

・・とは、言っても周囲が4人ほどだったので結構寂しい仕事納め。

この話ちょっと続きます

ちょっと考えはじめたら面白いので2,3回不定期に書き続けようと思います。

国家百年の長計ね

国家百年の長計とは言うけれど、 政府の方々がどのように100年後を考えているかを考えているのか ふと疑問に思う。 別に、天下、国家を語るつもりもないので、個人的に好き勝手に想像を膨らませてみる。改めて考えてみると、100年後はどうも想像が及ばない。…

3年前のある冬の晩、僕と友人はミスドで話す。

クリスマスの晩、深夜の電車に乗っていたらふと、3年前のことを思い出した。院生時代のある深夜、金沢にあるミスタードーナツで友人と話し込んでいた。 研究に行き詰まった僕は、深夜に研究室を抜け出して息抜きというわけだ。友人とは雑多なことをひたすら…

職場の先輩に聞いてみた。

「〜さん。クリオネって大きくなったらなになるか知っていますか?」「ん?あれは、そのまんまだよ。プランクトンで巻き貝の一種なんだろ。」・・・・・・・・・・・・・知らなかったのは僕だけらしい。

クリオネは大きくなると何になるんだろう。

以前、水族館に勤めていた友人の父親に、 「クリオネって大きくなったら何になるんですか」 と聞いたら、 「大王イカだよ」 とにっこり笑って答えてくれた。 僕は心底驚いた。友人の父親は、黒い縁の眼鏡をかけていて 非常に優しそうな印象の人だった。 白髪…

アクアリウム挿話

いかつい顔をして、僕を出迎えてくれるオオカミウオ 鏡を使って壁面に光をあてて左右させると、 一緒に左右に首を振ってくれる皇帝ペンギン。 水の抵抗が一切ないんじゃないかと疑うほど、しゅるると泳ぐイルカ2頭。 ひとまず食欲を内面に閉じこめようとする…

揺らされるということ

感情が揺らされることに弱い。 特に僕は感情の起伏が激しい。 もちろん、幼少期からの揺れと比べて振幅が 小さくなっているとは思う。ただし、上限の感情と下限の感情を繰り返し行ったりきたりされると、 徐々に感情の振幅が大きくなって、ころっとだまされ…

「自分のことだけを考えられる時代はすごく幸せなことなんだよ」

と今日、ある人から言われた。そこから、今日書いたようなことを考えた。それだけだ。

「あの多感だったころ」

という表現もあるけれど、今も今なりに傷つくこともあるし、 昔は傷つかなくても今の方が傷つくこともあるんだろう。ピーターフランクルが、 「大道芸人だった頃、人から拍手をもらうのは至難の業だった。 でも、今は講演に行くと、うやうやしく出迎えられ会…

自分を考える

以前、糸井重里が 「やっぱりね、自分を好きでないと人生楽しくないよね」 という話をしていた。 自分が好きとか嫌いとかは、よくは考えたことがない。「自分が自分であることに慣れすぎて、 それ以外の存在であることを想像するのが難しい」 とは、村上春樹…

久しぶりに永遠という言葉を実感した

人間の記憶なんていい加減なものだ。ある日、会社帰りの満員電車で 疲れたサラリーマン(僕もそうだ)が口を開けて寝ていただけなのだ。 そして、その口の開け方がまるで死人のようで、 それで、ダイビングした友人を思い出したのだ。死んだ友人を思い出した瞬…

どうしても死人の顔は似るものだ

友人達の死に顔を見るたびに、僕はそう思う。 寝ているとしか思えない。 そして、寝ているときに口を開ける癖のある人間がいるように やはり死人の顔で口を開けている人もいるし、口を閉じた人間がいる。 それだけなのだ。 ただ、ダイビングした友人の口は堅…